デモシーンとは、元は1980年代に北欧で発生したコンピュータゲームの一部を クラッキングした クラック トロが発祥と言われている文化で、現在ではマルチメディアアートとテク ニカルチャレンジを競うデモパーティに発展しています。近年はアメリカのコンピュータグラフィックス学会である SIGGRAPHでもデモシーンは 取り上げられるなどグラフィックス界隈からも注目が集まっています。これらの 情報は、デモシーンの総本山 pouet.netから見ることができます。
日本では、デモシーンは メガデモとも呼ばれ、過去に日本最大の電子掲示板2ちゃんねるで有志が開催し たオンラインデモパーティ2chPartyなど でメガデモが発表されており、それらは日本のデモシーンポータルサイトであ るdemoscene.jpで見ることができま す。このポータルでは、日本人だけのデモシーンに関するBBSや国外のデモパーティに参加した日本人のレポートなども見ることができます。
またdemo99では海外のデモ作品 なども含めて日本語で紹介されてる貴重なサイトです。2000年代前半のメガデモについて知りたくなったらメガデモダウンロードで当時の雰囲気を知ることもできます。
技術的な部分を追求するのもメガデモ作品の特徴です。GPU/CPUを駆使した リアルタイム流体シミュレーションや リアルタイムレイトレーシングなどのデモや、またファイルサイズという別の角度から追求し 4KB = 4096バイトや64KB = 65536バイト以内の実行ファイルサイズで作品を競 い合うカテゴリーなどもあります。RGBAとTBCのElevatedなどは国内のニュース サイトなどに大々的に取り上げられたので見たことがある方は多いでしょう。
2013年のTokyoDemoFestでは、デモシーンのドキュメンタリーであるMoleman 2 - Demoscene - The Art of the Algorithmsに
兵藤説子氏によって字幕がつけられた日本語字幕版を上映しました。
このドキュメンタリーでは数十年のデモシーンの変遷を現役のデモシーナーが生の声で語る様子がまとめられている貴重なドキュメンタリーになります。
兵藤氏のブログでは有名デモシーナーたちのメールインタビューを掲載しており、デモシーナーのバックグラウンドを知ることができます。
2chpartyなどで、国内にもdemosceneはありましたがオフラインでのデモパーティというものは行われていませんでした。 (2chpartyが行われていた時の資料としては Japanese Demo Sceneなどが参考になります。)
2010年初秋頃に、メガデモに関する2chのスレッド「メガデモを語る」にてオフラインで何かをやろうという機運が高まりをみせました。そしてついに2011年 1月に日本でもオフラインイベントとして TokyoDemoFestが行わ れました。第1回目は日本人でも受け入れやすい形としてデモパーティとして よりも勉強会が中心でそれに抱き合わせる形で、デモの上映会&簡単なコンポ を行うという体裁をとりました。この部分は勉強会が盛んな日本ならではと言 えるかもしれません。終わってみればTokyoDemoFest 2011は4つのセミナーと 12のデモエントリと50名の参加者が集まり大成功の内に幕を閉じることができ ました。
そして2012年はより本格的なものにするために、場所を MOGRA秋葉原に移し開催期間も2日間で オールナイトで開催されました。
2012年は初めてデモを作った参加者も多く、何人ものデモシーナーが生まれた 年でもあります。
またDJ/LiveCodingイベントも多いに盛り上がり、また日本以外の国からの参加 者も多くお集まりいただきました。
2013年は新たに飯田橋のアンステイチュ・フランセ東京に場所を移し、100人を超える来場者が集まりました。
また集まったデモシーナーのレベルも年々上がっており、Demo部門1位の作品;ArtifactsはSIGGRAPH 2013のComputer Animation Festivalでも上映された作品となりました
The Sky Is Wide Enough by Reputeless / PC Demo / 1st place at Tokyo Demo Fest 2012
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